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Quiet 内向型人間の時代を読み終えた
TEDで内向的な人が秘めている力を見たのはかなり前だった。それから書籍が出版され、たまたま本屋で見かけた。
本の折り返しには、内向型人間かのテストが書いてある。
- グループよりも一対一の会話を好む
- 文章の方が自分を表現しやすいことが多い
- 一人でいる時間を楽しめる
- 周りの人と比べて、他人の財産や名声や地位にそれほど興味がないようだ
などなど、全13項目が書かれているのだが、ほぼ全てに当てはまった。
本書は、内向型人間の独自の能力に目を向け、外向型の人間とは違ったよさを引き出すための手引書となっている。訳者のあとがきにもあるように、外向型の人間を理想とする社会で生きる上での居心地の悪さの原因を見極め、自分の能力を伸ばす方法を知り、短所をフォローアップする方法がかいてある。
日本でも、外向型が有利であることは間違いない。学校でも、地域の行事でも、就職活動でも、SNSでも、外向的であることが有利になる場所はたくさんある。(もちろん、内向的でもいい場所はけっこうあるのだが。)
思い返すと、外向的でなかったためにかなり損している時期というのがかなりあり、今もそうだ。もしかしたら、生まれる時代を間違えたのではないかと自責の念にかられることもある。
本書には膨大な心理学実験の記録と、ロールモデルが登場する。そのどれもが内向型人間は別に劣っているわけではなく、外向型とは違う価値があり、それが他人によって見出されていないだけなのだと訴える。
本書を読んで、内向的な自分にも少しは価値があるのだと思えたし、別に無理して全部変える必要はないのだと思えた。ちょっと気が楽になった。