- はじめよう！要件定義
- 読了した。ビギナーからベテランまで、要件定義を行う人の基礎になり得る一冊だった。
- 特に、要件定義が初めての人、いろいろ読み過ぎてよくわからなくなった人、一回ひどい目を見て次回はどうしたらいいのかを知りたい人におすすめ。
- 要件定義は、作るために必要な情報をそろえることだと理解した。作るために必要な情報がそろっていないまま見切り発車すると、後工程で同じことをやることになる。先送りすると要件定義は早く終わるが、トータルの時間は変わらない（か遅くなる）ので、できるだけ前工程でそろえておく方がいい。
- そのため、要件定義をスムーズに行う必要がある。スムーズに行うために準備をする必要がある。本書は、その準備や助走も丁寧に解説してある点がよかった。
- イラストがかわいい。いかにも初心者に向けたことが一目でわかるすばらしいイラストなのだが、実際に読んでみると理解を助けるためにイラストが機能しており、内容が頭に入りやすかった。
- 本書だけ読めばいいわけではない。また、時代によって変わってくる部分もあるだろう。しかし、この一冊を読んで、要件定義に対する基本的な姿勢を学ぶことができた。
- 余談だけど、相手を大切にしすぎるあまり、相手の意見を検討せずに飲んでしまうのなら、それは相手にとってもよくないし、自分にとってもよくない。合意を得ることが大切だ、と思い知ったことがあり、それがわかりやすく書かれていたのでよかった。