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CleanCoderを読み終えた

本書は、ボブおじさんことRobert C. Martinが書いたプロフェッショナルの教えだ。

こう書くと身構えてしまう人もいるかもしれないが、実際はボブおじさんの失敗集だ。おじさんが失敗から反省を経て、実際にプログラマとして必要なものをリストアップしてくれている。

ドットインストールやビジネススクールでプログラミングを学んで、実際にプロとして、ようやくプログラミングが板についてきたところで失敗する。その失敗を、手痛いものにしないためにも本書をおすすめしたい。


ところで、仕事をしている限り失敗は起こりうる。「よさそうだからCakePHPに決めたらメンバーの学習が大変だった」「PHPUnitを使ったらテストカバレッジ100%おじさんが」「適当に選んだWordPressのプラグインに脆弱性が…」などなど。

しかし、その “失敗から” 改善策を記事にしているプログラマは貴重な存在だ。人は失敗を話したがらない。1 だから、改善策だけ話したり、その後の経過を話したりすることは基本的にない。2 ビジネスが関わってくれば信頼が揺らぐことになり、より話せなくなる。

そのため、ネット上の仕事改善記事は真偽以上に信じて大丈夫かわからないものが多く、正論ぽいので採用したらダメでした、ということも起こりうる。

その点、Clean Coderは実際にプログラマとして働き、いくつもの失敗を重ねながら得た失敗を語っている。最新の技術はすぐに古くなるが、経験から得られた教訓は古くなりにくい。

技術は何とかなっているけど、仕事の進め方がうまくいってない人におすすめ。


  1. 承認欲求の魔物にとりつかれている人は話す。人に向けて飛んでくるマサカリ(私怨)が怖い人は話さない。普通の人は話さずに他人の失敗を話す。
  2. 基本的にないので、フロントエンドに秩序を取り戻す方法 // Speaker Deckみたいなスライド出されると神だと思う。